【インスペクション】築年数が古い物件は売りづらい?故障個所はどうすべき?

築浅ならまだしも、築年数が経った物件は売りづらいんじゃないか?と心配になる人がいると思います。

わたしが売りに出したマンションも築20年で外観も内装も、新築マンションと比べると見劣りがしていて正直かなり不安でした。

さらにはキッチンに付属している食洗機はちゃんと動くかわからないし、コンロも初期のまんまで年代物感をかもしだしてて炎も時々バラつきがある。

当然、買主さんも購入してすぐに壊れる心配のある物件を買うのは不安があると思います。

そんな両方の不安をいっきに解消してくれる方法があるんです。

インスペクションとは?

マンション売却を決めたら、インスペクション(ホームインスペクション)を進めてくる不動産業者さんがいます。このインスペクションこそ売主側は物件の強みや弱点を知る事ができ、買主側の安心感を得られる「事前調査」になるのです。

インスペクションは一級建築士によって行われることになりますが、売主側が事前に依頼するか買主側が依頼する場合もあります。

中にはインスペクションをサービスする不動産業者もあります。ちなみに私が最初に依頼した業者はサービスでインスペクションがついていました!

インスペクション費用は?

かかる費用は相場でだいたい4~5万円前後となります。この価格の内容だと、目視による検査になります。マンション売却の場合はほとんどが基本的な検査になるので、わざわざ壁紙をめくったり床を剝ぎとったりなんて事はしません。

設備がちゃんと機能するか、床が傾いていないかなど簡易的な審査となります。4~5万円という費用をかけてまでインスペクションをする必要があるのか?

売主さん側にとってのメリットやデメリットがあるのかも気になりますよね。

メリット

・後々トラブルになる可能性が低くなる
・瑕疵保険(かしほけん)に入ることができる
・事前に弱点を知る事が出来る
・他の物件よりも信頼性があがる

瑕疵保険:購入後に欠陥があっても保険でカバーしてもらえる保険

デメリット

・重大な欠陥が見つかったときの修繕費用がかかる
・インスペクションの結果によってはネガティブにとらえられる
・コストと時間がかかる場合がある

自分で家の傾きをスマホで調べるアプリ

スマホに無料で家の傾き具合を調べるアプリがあります。自分の住んでいる家を調べたり、引っ越し先を探す時に役立ちます。

手のひらや床に置いてみて円の中心からどのくらい離れているかで、水平さをみます。

インスペクションはしなくても大丈夫?

私が10件まわった不動産業者の中でインスペクションをすすめてきたのは、たった1件でした。そもそもインスペクション自体を知らない売主さん・買主さんは多く、なんとなく不利になりそうだからやめておこう、という風潮が不動産業者さんの中であるような感じがします。

あえて「インスペクション済み!」と広告に掲載している物件は、もちろんそれだけで信頼性がぐっと上がるのは間違いないです。

ちなみにSUUMOなどで、中古マンションを検索してみてください。

「インスペクション済み」にチェックを入れて検索すると、1万件以上あった検索結果が2ケタほどまで下がります。

ということは、ほとんどの物件がインスペクションを導入していないということになります。

古いマンションはリフォームすべき?

結局インスペクション済みかどうかというより、リフォーム済みかどうかが買主さんが気になるとこなのではと思います。リフォームされているとなると、設備が新しくなっているので不安はかなり下がりますよね。

もしちょっとコンロの調子が悪い、キッチンやお風呂のリフォームはしていないなどがあるなら「その分、売却価格を値下げしますよ」という交渉ありきになります。

私なら値下げしてもらって、自分の好きなデザインのキッチンやお風呂を入れたいと思うのでリフォームは必ずしも必要でないと思います。

古いマンション売却のまとめ

築浅マンションに比べると、やや見劣りしてしまう古いマンションでも立地や間取り・日当たりが悪くなければ勝負できる部分はあります。

あとは耐震問題。マンションの耐震規定が厳しくなったのは2010年で、補強の義務化や建築基準法の改正が行われました。つまり2010年以前に建てられた物件は、そのあたりをチェックするべきかなと思います。

あとは担当してもらっている不動産業者さんが、うまく交渉してくれるかどうかが1番大きなカギをにぎっている!!

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